父 (カナダ2回目 #7)
夕食に、S君と2人で、日本食レストランに行った。
このロンドン市で、唯一、ちゃんとした日本食を出す店との事。
カナダでは、全てのレストランが、店内禁煙。
喫煙家の私(但し、ライト・スモーカー)であるが、食事中にタバコは吸わない。
家族でレストランに行く時も、禁煙席に行く。
食事中のタバコ、あのイヤな匂いは大嫌いで、料理も、気分も悪くなる。
なので、レストランの全面禁煙は、大賛成。
吸いたくなったら、店外で吸えばいいのだ。
人に迷惑を与える事を考えれば、それくらい、どうという事は無い。
刺身の盛り合わせをオーダー。
確かに、美味い。 日本の、それと同レベルだ。
一人前だが、かなりのボリューム。 結構、お腹が膨れた。
餃子を注文。
これは、冷凍食品レベルだった。 あまり、箸が進まなかった。
どのメニューも、ボリュームが、日本の倍近い。
最後は、S君、カツどんがお奨めと言うので、1つを、2人で分けた。
これも、まあまあ、だった。
S君との会話、やはり、彼のお父さんの容態の話になる。
私がS君に、
「お父さん自慢の息子だよ、君は。
それだけでも、充分、親孝行してるよ。
お父さんの容態次第で、早めに帰国しなさいな。
もう、危ない、となって、手遅れ、というのは良くないよ。
アトの事は、俺が、何とかするから。
君のように几帳面じゃないから、そこが俺の持ち味、
分からない事は、相手に聞けばいいんだから。
仕事は、これからいくらでも、しなくてはイケナイし、
今、数週間、君が抜けても、大勢に影響無い。
でも、父親は、1人きりだから、悔いの無いように、ね。」
S君、「ありがとうございます・・・」
そして、今回のお父さんの羅病について語り始めた。
その言葉の端々に、発見が遅れた悔しさが、
そして、傍に居られない立場の嘆きが、滲み出ている。
お父さんの事が心配なんだろう。
素晴らしい親子関係だと、羨ましささえ感じた。
彼の気持ち、私なりに分かっているつもりだ。
私は、自分の義父の危篤に際した時の事、一周忌の時の事を想い出していた。
いずれの時も、私は上海に居た・・・
その夜は、S君と共に外食、という事で、また卵がGET出来なかった・・・