息子の見送り (名古屋空港 #3)
今回は、息子の事を書いてみよう。
私が海外に出かける時、時間が合えば、息子も見送りに付いて来る。
私が空港の中に入ると、飛行機好きの息子、
家内に頼んでクルマを滑走路近くの道路に停めて、
双眼鏡を持って、飛行機を見物。
やがて、私の搭乗した飛行機が滑走を始める。
私が、機内で、考える。 きっと息子は、あの辺りに居る筈。
あ、あそこに停めてあるのは、我家のクルマだ!
屋根に乗りかかり、息子が手を振っている!
私も飛行機の中から息子に向かい手を振る。
「行ってくるよ!」
なかなかと、離陸寸前に機内で手を振る乗客は居ないが・・・
海外での仕事を終え、帰国し、息子に聞く。
「飛行機の中から手を振ったけど、見えたか?」
と聞くと、
「ははは! そんなの見える訳、無いじゃん!」
「な~んだ・・・」
逆もある。
帰国で、私が乗った飛行機が着陸し、飛行機から出て、
飛行機に接続されたデッキを歩いている姿を、
滑走路の近くにクルマを停めていた家族が見つけ、
そして手を振った、と言う。
息子が、
「手を振ったの、見えた?」
「見えたとかじゃなくて、そこにクルマ停めているの知らなかったから・・・
見てないよ・・・」
行きも帰りも、お互いに手を振っていても、
お互いに見えていないのだ。(笑)
国際空港が閉鎖されてから、一度だけ息子と共に、かつての「名古屋空港」に行ったが、
やはり、何とも、寂しい思いとなった。
特に、航空ファンの息子とは、空港の敷地内にあった、航空グッズを売る専門店に、
何度も行ったことがあるが、当然、そのショップも無くなっていた。
我家の大切な想い出、それはメモリーとして心に、いつまでも残っているが、
具体的なモノが無くなってしまったのは、やはり、言葉に出来ない思いだ。