ベルサイユ宮殿 #2 (フランス #7)
「前もって抱いていたイメージとは、随分と、違う・・・」
ベルサイユ宮殿の内部に入った時、
日本の史跡に訪れる時と同じ感覚に、捕らわれた。
が、私にとって、最も重大な事は、
彼女は、確かに、ここで生活をした、
マリーアントワネットは、間違い無く、ここで、生きた、
という厳然たる事実である。
荘厳な廊下の窓から差し込む光、
その光を反射する豪華な調度品、絵画、彫刻、
日の光で鮮やかに映えた広大な庭園の木々、
これも、彼女は、目にしたのだろう、触れたであろう、
笑い、泣き、喜び、悲しみ、
一人の人間として、確かに、生きていた・・・
その感慨に耽る事が、私は、たまらなく好きなのだ。
宮殿内を、ゆっくりと散策し、展示されている美術品、工芸品を鑑賞し、
また、庭園にも出て、一回りし、
最後に、少々、値段は高いが、ベルサイユ宮殿の写真集を買う。
次回は、これで、もっと勉強してから、来よう・・・
私と同じバスで来た、例の2人組みと落ち合う。
宮殿入り口近くのCafeで、男性3人で遅めのランチを取る。
彼等は、思い思いの感想を語るが、私は、あまり意見交換をしたい、
そういう気分には成れない。
持っている知識、そこから自然と生まれる自分独自の「想い」、
これらを彼等と共用するのは、残念ながら、無理なのだ。
それぞれの人が、それぞれ、史跡から、何を得るのか、
それは100人が、100通りだろう、そう考えている。
集合時間となり、帰りのバスに乗り込む。
運転手に、エッフェル塔の近くで降ろしてくれ、と念を押す。
2人組みも、やはり、一緒にエッフェル塔にも行く、と・・・
帰路のバスから見える田園風景・・・
これも、アントワネットは、見たのだろうか・・・
市内に戻ったバス、
行きの約束通り、エッフェル塔の、真ん前で下車させてくれた。
「メルシー・ボクー!」