法廷闘争 (ドイツ #16)
今回は、少々、堅い、しかもビジネスのハナシを・・・
私は、かつて、ドイツの世界的に有名なメーカーと、
法廷闘争をした経験がある。
その打合せだけに、ドイツを訪れた経験がある。
敢えてその会社名は記さないが、ドイツでも屈指の有名なメーカーである。
日本の子供でも知っている、世界規模のメーカーである。
そのメーカーとトラブルに至るまでの経緯はReportしないが、
客観的にみて、どちらにも非のある内容であった。
法廷闘争の為、ドイツに行き、宿泊しているホテルの1室を借り、
現地の弁護士と打合せをした。
その弁護士とは、事前にmail、FAXで、やり取りをしていたが、
彼の担当している、その会社への起訴案件だけで、20件を超えていると・・・
お互いが賠償請求をし、我々サイドは商社の法務部、現地の弁護士、
そして相手も、社内の法務部担当者が出て、
私は書類の収集、まとめ、事実関係の客観的な整理を終え、
その案件より手を引く事となり、
最終的には、そのドイツのメーカーと、日本の商社での法廷闘争となった。
渦中に居る時は、実に精神的に苦しい日々であった。
我々からの証拠書類、そして賠償金額に対して、
相手が、どう出てくるのか、
毎朝、毎朝、今日は相手が何を言ってくるのか、
重苦しい気持ちで、ドイツの朝を迎えていた。
その貴重な経験を経て、
海外取引の厳しさ、法的な観点での書類の重要性を、イヤというほど味わった。
これは、今の私にとって、掛け替えの無い、貴重な体験であった。
日本のような商習慣は、海外では全く通用しない事、
いや、むしろ、法的な措置を取らざるを得ない場合、
却って弊害とも成りうる事、
これを勉強したという意味でも、
ドイツという国は、私には、思い入れの深い国である。