ホテルでのトラブル USA #2 (#2)
マネージャーらしき人物が現れ、経緯を若いフロントマンから聞いている。
彼は私に名刺を渡し、こう説明する。
「お客様は当初、このホテルに1ヶ月滞在する、そういう予約でしたね?
その期間に基づいて、ディスカウントした金額を提示しました。
ですから、前回は、お安いのです。
お客様は、先般一度、チェックアウトされた、
そして、先日、またチェックインされた。
前回は、お約束した金額を、いつもご利用頂くサービスとして、
そのままの適応にさせて頂きました。
今回は、2週間の滞在ですので、前回と同じディスカウントは出来ません。」
なるほど、確かに、一理ある。 しかし、で、ある。
この世界的に有名なWES○INホテル、
チェックインする時、必ず、ルームチャージの金額をフロントが私に見せて、
私は、そのレターにサインをしているが、
そのレターを、私は提示されていなかった。
「いつも、ルームチャージの金額を書いた書類にサインをして、
チェックインするが、今回、何故、それが無かったのか?
そのレターの提示が無かったので、私は、前回と同じ金額と思っていた。
金額変更をアナウンスしなかったのは、そちらの落ち度では無いのか。」
「それは、私の責任では有りません。」
「アナタはマネージャーだろうが、部下のミスは、あなたの責任だ。」
「いや、それは、私の上司に言って下さい。」
「分かった。 今夜は、約束があるので、部屋の電話に、
その上司からメッセージを残すように伝言しておいてくれ。」
しかし、一向に、誰からも連絡が無く、私が、再三、
連絡の要求をしたにも係わらず、とうとう、チェックアウトの日が来た。
チェックアウトの時、若いStaffが、申し訳無さそうに、
「Sir ・・・ 今回の件、本社に連絡して頂けませんか・・・
このHotelでは、処理出来ません。
これが、本社のクレーム処理係りのアドレスです。
それと、これが、お客様が、最初にサインしてチェックインした、
安いルームチャージが記載された書類のコピーです。」
彼は、個人的にはミスを認めている、
が、会社員の立場からは、自分では処理出来ないようだ。
ホテル側から請求された金額をそのまま支払い、帰国した。
日本より、英文で、そのアドレスにmailを入れた。
無論、例の、連絡をよこさなかったマネージャーの名前も明記した。
数日後、WES○IN本社から、e-mail では無く、普通の郵便が届いた。
丁寧なお詫び、そして、差額を指定口座に振り込む、と。
そして、今後、同じような不適切な出来事の無いように、
従業員教育を徹底させると・・・
この最後の文面が嬉しかった。
後日、またデトロイト出張で、同じホテルにチェックインした。
同じ、あの若いStaffがフロントに居た。
その日は、チェックインすれば、夕方まで何も用事は無いので、彼に、
「前回は、どうもありがとう。 お陰で納得のいく処置を受けた。
横のバーで、ビールでもどう?」
と誘ったが、
「それを聞いて、私も嬉しいです。
せっかくのお誘いですが、仕事中なので・・・ありがとうございます、Sir!」
その夜、私のそのトラブルの経緯、内容を良く知っている、
現地駐在の商社Staffと一緒に食事をしたが、彼より、
「あのHotel、最近、非常にサービスが向上したと評判ですよ!」
と聞かされた時は、とても嬉しかった。