タクシー #2 (#9)
2、白タク
私では無いが、いわゆる「白タク」で怖い、
そして悔しい経験をしたStaffが居た。
場所は中国の北の都市、「長春市」であるが、
時期は真冬、夜ともなれば、零下30度の世界・・・
夜、長春空港に着いたStaff、その日の天候はみぞれ、
空港の出口には、Taxi待ちの長蛇の列・・・
ふと、Taxi待ちの指定場所を外れたトコロを見ると、
笑顔で、人の良さそうな中国人が手招きをしている。
いわゆる、白タクだ。
正規のTaxiを待っていては、いつクルマに乗れるのか分からない、
それを嫌い、若いStaffは、白タクを選んだ。
彼は、すでに何回も長春に来ており、
若干の油断もあったのだろう・・・
クルマは、いつもの道を走る、が、
市街に入る寸前にクルマを止めた運転手、
通常料金の3倍払えと請求してきた。
真冬の長春市、その郊外の夜、周囲には人家も何も無い、
逃げ出すわけにも、どうするわけにも行かない・・・
ここでクルマを降りたならば、どうなるのか・・・
仕方なく、その場で3倍の料金を運転手に渡した、との事。
Hotelのゲートに近づいた時、運転手は、ここで降りてくれ、と言う。
そこからHotelの入り口までは、徒歩で1分はかかる・・・
クルマを降りた瞬間に、例えばHotelのガードマン等に通報されるのを
恐れての処置だと思われる。
みぞれ交じりの寒空の下、大きなスーツケースを引きながら、
Hotelの門のトコロから建物の入り口まで、
足元の悪いアプローチの小道を歩いたStaff、
悔しさと、惨めさ、そして自分の迂闊さに、涙が出てきたと・・・
日本にもある、いわゆる「白タク」、
愛想が良く、また安い値段を提案してきても、
決して利用しないように、アドバイスをしたい。
時々、海外で白タクを利用し、通常よりもTaxi代が安かった、
という自慢話も耳にするが、
それは運が良かっただけの事、
「蛮勇」と言われる行為だと思う。
どんな小さな事であれ、違法行為に手を染める事は、
決してするべきでは無い。