ゲルニカ (トレド #5 スペイン #11)
トレドの街で、小さなキャフェで昼食を摂った我々、
地元の人と、英語で会話は出来なかったが、
それでも、触れ合いを経験出来た。
先のマドリッドの街でも、感じたが、
こういう瞬間、光景、情景、これが私は海外で一番好きなのだ。
ここでも、人間は、確かに、生きている・・・
何か、心が動かされる瞬間なのだ。
ここトレドは、無論、有名な観光スポット、
しかし、ここで今も生活をしている人々が居る。
「観光」に携わる人も居れば、それとは無縁の、
普通の暮らしをしている人も居る。
その「暮らし」に触れる瞬間、それが私には、嬉しいのだ。
「グレコの家に行くと良い」という親切なアドバイスを背にして、
軽い昼食を済ませ、店外に出る。
出発前にホテルで、ここトレドの名物を聞いてみたら、
絵タイル、絵皿、つぼ等の「陶器」が有名だとの事。
ふと一軒の店先に、ピカソの「ゲルニカ」を焼いた、
長方形の絵皿を見つけた。
即、購入。
今でも、我家の玄関に置いてある、お気に入りの、自分への土産だ。
他の同行していた人も、同じモノを買う。
私も、私も、と同じ絵皿を何枚もレジに差出し、会計をして貰う。
真似と言えば、それまでだが、良いモノは、皆、欲しいものなのだ。
街の中心にある教会に入る。
街の細い路地とは、対照的なほど教会前が広い。
教会自体も、大きな建造物だ。
教会という建物、そしてその顔と言える入り口の前のスペース、
それが、街とは不釣合いなほど、大きく、広い。
いかに、皆が、この教会を大切にしていたか、
心の拠り所としていたか、その証であると感じる。
無宗教と言っても良い我々日本人、
現代の、ココでの、宗教が、実際にどういう役割を果たしているのか、
それは私には分からない。
しかし、この広大さ、荘厳さ、
やはり、ヨーロッパにおける「宗教」というモノを感じさせる。