教育
教育
サンパウロから、サンカイターナという街に移動する。
その街にも、顧客の工場、オフィースがあるのだ。
我々Staffの仕事用に、顧客からあてがわれたOfficeに入る。
飲み物、そしてクッキー等が、いつも置いてあり、
その優しいブラジル人のアレンジメントに感謝の念を感じる。
すると、そこに、小学生くらいの男の子が2人、入ってきた。
手には、掃除道具を持っており、我々の部屋を掃除し、
それが終わると、テーブルの上に有るお菓子をジイッと見ている。
子供らしい仕草を、微笑ましく感じ、
「どうぞ!」と、クッキーを、彼等の両手一杯に渡すと、
「オブリガード!」と満面の笑顔になり、部屋から駆け出て行った。
かわいいものだ、
と思うと同時に、何故、小学生が、こんなトコロで掃除を・・・?
部屋に来たブラジル人の顧客、サントスに、これを聞いてみた。
「彼等は、成績優秀な小学生なんです。
成績が良くて、礼儀正しく、ルールを守れる子供、しかも家が貧しい生徒、
彼が、もし働いてお金を稼ぎたいと思う場合、試験を定期的に受け、
それに合格したら、働いてもいい、という制度があるんですよ。
働いてばかりで、成績が落ちたら、労働する事は許されないんですが、
子供が家計を助ける為、ある程度の労働が認めらているんです。
実は、私も、そういう制度を子供の時、利用しましたし、
小学校から大学まで奨学金で通いました。
定期的な試験の為、頑張って勉強しましたし、それは私の誇りです。」
なるほど・・・
非常に、融通の利く制度であると感じた。
サントスが、それ以降、一回り、大きな人間に見えた。
それを知ってからというものの、我々の部屋に来る度に、
彼等にお菓子などを渡し、簡単な英語の単語を羅列して会話を楽しんだ。
しかし、成長した彼等が、どこかの国のヤワな若者と対峙した時に、
その人間としての差が歴然となるのは、明らかだろう。